陰謀論に注意

近代史を色々学んでいる段階で、結構陰謀論に誘導される様な感じがしている。特に右寄りの人々は純粋に日本を憂いている様であるが、結論が”ユダヤ系金融資本?”というのが多くて残念。がこの話はアメリカ大統領選挙でも出てきているらしい。ディープステイトとかなんとか…。

本屋で近代史関係の本を眺めていたところ、面白そうな本を見つけたので買って読んでみた。非常に参考になることが多く書かれていたのでメモっておく。特にユダヤ関係の陰謀論は歴史が古く、この陰謀論により多くのユダヤ人が殺された歴史を見ると非常に危険な話であることが分かった。

 

みんな大好き陰謀論

みんな大好き陰謀論

 

 

前回、戦前の日本国内の状況をめちゃくちゃ簡単にメモったので、今度は日本がなぜアメリカと戦争をしたかを調べている。以下の本などを参考にした。

 

結論としては、FDR(フランクリンデラノルーズベルト)陣営にも驚くほど多くのソ連スパイがいて、開戦に大きな影響を与えていたのは間違いない。当時のソ連はドイツとの戦争が迫っており、日本に背面から攻撃されるのを恐れていた。何としても南へ日本を進ませ、さらにアメリカと戦争をさせることによって特に日本の国力を低下させる必要がある。

当時は尾崎秀実の尽力もあり、日中戦争は泥沼化し日本はすでにその国力を著しく低下させていた様だ。ここにアメリカとの戦争を起こせば、もはや日本は資源の獲得先を失われ完全に孤立し焦土と化す。ソ連は、日本はそのあと共産化すれば良いと思っていた節がある。結局、戦後の共産化陣営の広がりを見ると、第二次世界大戦は共産化戦争と言っても良いくらいの物なのだなあと思う。

確かにソ連嫌いのヒトラーと、スターリンを徹底的に戦わせて和平に乗り込むのが米国としては無傷で良い戦略だが、先の大戦ではそうさせなかったソ連の勝ちなのだろう。

真珠湾を攻撃させるまでに至った米国の圧力のかけ方もえげつないものだ。きっと政権内部からもソ連のスパイが真珠湾攻撃を主張したのだろう。

この辺の話はやはり教えにくいのだろうか?東京裁判では日本の軍国主義?が勝手に戦争を始めたとなんとなく私も思い込んでいたが、上記の事実を考えるとそんな簡単な理由によるものでは無いと思う。

これらのことを踏まえて考えると、東西冷戦、ベトナム戦争、戦後日本に吹き荒れた左派系の運動、テロリズム従軍慰安婦問題などの背景がよくわかる。これらを教えることを邪魔するのは左派はもちろんのこと、左派思想で教育を受けたマスコミ、戦時中や戦前を異常に美化する二流右派の存在も大きい。

 

まずは上記の過激思想(短絡思考)の存在を回避しつつ、色々と文献をあさるしか無いかなと思う。