近代史を学ぶ①

私は歴史が全然分からない。特に近代史はほとんど知識がないので日本人として問題がある。

最近、youtubeを見ていて先の世界大戦に共産主義陣営のスパイが日本国内で広く暗躍し、政権中枢にも深く入り込んでいたとの話を聞いてそれ関係の本を読み、動画を見たりして学んでみた。

政治的な話は非常に多種多様な考えがあり、何が正しいというものもないが、歴史は正しいかどうかの検証は物的証拠(文献など)があれば検証可能である。

あまり政治的な話をするのは争いを生むのでいやだが、もはや最近はそうはいってもいられない様な気がしてきたので自分の政治的信条をここらではっきりとさせておく必要があるので少し学んでみる。

まずこの動画を見つけたのでへ〜という感じで紹介されていた文献を読んでみる。

 


【戦争の裏側】闇が深すぎる!日本が対米戦争に引きずり込まれた理由!真の勝者は誰だ!【学校では教わらない歴史#7】【大東亜戦争・太平洋戦争・対米開戦・ソ連・コミンテルン・ハルノート・第二次世界大戦】

 

まず読んでみた本(途中まで読んで放置していたが最近読了)

コミンテルンの謀略と日本の敗戦 (PHP新書)
 

 

確かに共産主義者の暗躍はあったが、それだけで日本全体が戦争に突撃していったとはこの本では言っていない。世界大戦前は世界中で資本家と労働者の間の貧富の差がどんどん拡大し、貧富の差に苦しむ人々が大勢いた(今もだが)。

その恨み、絶望感からなんとなく科学的に(といっても検証も何もできないので科学ではないのだが)人々を解放させてくれる様な理論が共産主義社会主義との区別はよく分からん)で、検証不能がゆえに多くの人がそれを信じた一大ムーブメントだった。

政府高官、官僚、インテリの間で特に流行り、これが西洋の最先端の政治思想だということでもてはやされた。また当時天皇を中心とした国家(といっても天皇に全責任を押し付けて権力を独占しようとした人たち??)形成を進めようとしていたいわゆるファシスト(極右?これももはや古い定義)の弾圧に苦しんでいたインテリたちも共産主義に夢を見ていた。

これらの下地が共産主義者のスパイの暗躍を後押ししていた(自然と共産化が進行していく)時代背景に戦争突入の問題があると指摘している。

 

頭の整理を試みる。

極左

共産主義者たちは、資本主義が引き起こす国民の格差是正のため以下の実現を目指す。

自由主義経済、私有財産制を廃止し、計画経済(政府主導の下、管理された経済?を推進)へと移行させる。これにより人民(労働者階級)に平等な経済活動を行い、格差をなくす(皆豊かになるとはいっていない?)。

②計画経済の迅速な推進?などのために議会制民主主義は廃止(話し合うと時間がかかって物事が決まらん)。強力なリーダーの下(スターリン?)、スピーディーな国家運営を実現する。

 

とは言っても政権をとらなきゃ意味がない。議会制民主主義など無駄なので暴力で革命を起こし政権を奪取する方法をとる。日本は共産主義者への弾圧が強く、革命を起こすまで人民の気合いが足りていない。もっと国内を壊滅状態まで持ち込んで焦土と化し、その後共産軍が入り込み政権を樹立すれば良い。さてどこと戦争させようか?本丸のソ連に聞いてみよう。

 

<極右>

この人達の主張はまだよく分からないが、取り急ぎドイツを真似て以下を実施。

(*この辺の思想を調べてみようと思う。)

自由主義経済を廃止して、計画経済を導入しドイツの様に経済V時回復を目指す(長期デフレからの脱却に失敗。高橋是清大臣暗殺による)。

②やはりそのためにはいちいち話し合っている暇はない、俺たち(軍人?)が決める。経済などは分からんから計画立案は官僚(隠れ共産主義者)にやらせとく。責任は全部天皇に取らせよう。天皇のお言葉だと言えば、それで国民もいうこと聞くだろう。労働者階級による支配などと戯言を抜かし、国家転覆を狙う共産主義者は排除しなければならない。

 

ここで日本国内は<極右>と<極左>の方針①②が完全に一致する。表向きは日本独特の天皇中心の軍部独裁国家だが内容は共産主義というよく分からん国が誕生する。

ただこれは今では”全体主義国家”と言ったカテゴリーで区分される。要はカルト宗教団体と同じである。

この場合、大体の主義主張は”自分たちが優れているのだから他のもの達を教育せねば、従わなければ絶滅させよう”と言ったもので、これは洗脳による優越感の導出(自分たちは真理を知っているという真理状態)によるもの。

なのであまり主義主張を検証しても大した価値はない(実験による検証不能なものがほとんど)。

ここでは、どういう体制で集団が運営されているかという全体主義体制の実際が最も重要な評価要素となる。

 

共産主義者のスパイがすごく活躍した時代の方法論として、まずは政府中枢に入り込む必要がある(内部穿孔作戦)。そのためには敵の主義主張に完全にコミットし、強力に推し進めるフリが重要。最も熱心な信者が敵対組織のスパイである場合が多い。

 

アメリカは戦後ナチスよりも共産主義の方が世界支配を明確に狙っているということから、危険性が高いと認識したらしい。戦時中のアメリカ中枢部に入り込んだソ連のスパイの数と勢力はえげつないほど。日米開戦の原因の大きな要因になっているのは間違い無いと思う。