INSIDEをクリアしてみて

2年ほど前にINSDEを弟に紹介されて、先々週ぐらいからXBOX ONEコントローラーにiphoneをくっつけてプレイしている。本日時間はかかったがクリアすることが出来た。前作のLIMBOは途中で詰まったまま数年放置している。難易度でいうとINSIDEはだいぶ簡単な方だ(2回ぐらい攻略サイトを見てしまったが)。

 

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ストーリーに関する考察は色々とあるが、思い出したのは映画Westworldだ。ドラマは初めの何話かを見た程度で放置しているが、INSIDEとの共通点を考えてストーリーを妄想してみる。

 

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<背景>

INSIDEでは実在の人間のような自我を持たない人間(ロボトミー状態)が多数登場する。それはある舞台で使用される役者で、演じる人は遠隔操作装置(頭部につけるとつけた人と無自我人間との動作を同期することができる)を用いてある舞台での役割を演じる。

 

開発段階で多くの実験が行われ、その装置の多くと開発当初の無自我人間は半ば廃棄されている状態にある。おそらく無自我人間は外部から調達された実在の人間たちであり、ロボトミー手術に似た処置を施されているものと思われる。彼らは遠隔装置により集団で操作されている。

 

 主人公の動機は不明だが、最後の行動を見るとある目的を持ってこの組織(企業)に潜入したものと思われた。最終的な実験設備は多くのエンジニアの注目を集めているから、おそらく非常に珍しいか大きな目的の第一歩だったようだ。遺伝子操作を駆使して作成された人工生命体だろうか。組織は人間を実際に調達することのリスクとコストを重要視していたと思われ、人工生命体の開発は企業にとって最も重要なテーマであったと思われる。

 

 この人工生命体への融合および操作方法を熟知していると見られた主人公は、この人工生命体の設計を深く知っている内部関係者と思われるが、年齢が非常に若いため実際には背後に別の操作者の存在が考えられる。これはトゥルーエンディングと言われるものの多くの考察からも指摘されている。また、企業のTOPと思われる人間も登場するが、その最後といいやはり人工生命体の破壊が目標だったようだ(ただし後述の通り全部ストーリーと考えるとTOPも役者)。

 

最後のシーンがジオラマとして研究所に設置されていることから見て、INSIDEのストーリー事態がある舞台演出の一部である可能性がある。最後の方に内部の人間たちがルートをうまく誘導するシーンが多々あるが、これは罠にはめる為なのか、あるストーリーを台本通りに進ませるためのものなのかは良く分からない。

 

ということで大雑把に解釈するとこうだ。

 

<ストーリー>

あるエンターテイメント系巨大企業の人工生命体開発に関わった主要エンジニア(計画者)がその行為に疑問を抱き、計画自体の破壊を目論んだ。方法としては人工生命体の遺伝情報採取に使用した少年にある種の改造を施し、施設への外へと逃し、少年を遠隔操作することによって計画遂行するものだ。少年の肉体はある種の装置により水中呼吸の方法などを可能にしてある。その装置は巧妙に計画者によって施設内に隠されている。水中呼吸開発に使用した実験隊の何体かが実験中に逃走し、施設下層に潜伏している。

 

少年(計画者)は無事計画を実行できるのかどうか?

 

という物語はどうでしょうかね?いいね、人は揃っているの?ラストはどうするか考えておいてくれ。全てのシーンのジオラマと誘導係の配置をよろしく。と計画者から話を聞いたプロデューサーは答える。

 

そして全ては計画通り(INSIDE)行われ、舞台は成功、ゲーム化もされた。

 

そして、以前は人間だった多くの人影がうつむくなか、その中に混ざる赤いパーカーの少年もまた暗いセットの奥にひっそり佇んでいる。